自由雲台のメンテナンス

野鳥撮影などで多用している自由雲台Kenko FP-120PROのボール部がグリス切れ気味。水平回転のトルクが不均一になってしまいました。ボールと軸受けの部分を見るとグリスにまみれた埃がたまっています。
さっそく露出している部分の埃や古い油脂分を拭き取り、グリスを再塗布。SLIK社から専用グリスも出ているようですが、私の愛用品は釣具メーカーAbuGarciaのリール用グリス。ボール部に出来るだけ均一になるよう指の腹で塗布します。あらゆる方向に何回転もさせ、余分なグリスを軽く拭き取ったら完成。自由雲台のロックを解除しフリーで動かすときは勿論、軽くトルクをかけたときの動きが見違えるほど滑らかになります。
ただし、グリスアップは経験上ロックが強力な雲台にのみ有効なメンテ方法。ボール径が小さかったり元々ロックの弱い自由雲台や2〜3Way雲台ではさらにロックし難くなるのでお薦めできません。古い埃や油脂を拭き取るに留めた方が良いようです。所有の雲台で確かめた限り、SLIK SBH-280(KenkoFP-90)以上、Manfrotto#486では有効でした。GITZOのオフセンターボールヘッドでは動きこそ滑らかになりますが、ロックが緩くなってしまうのでお勧めできません。