このところ夜間の仕事が続き、昼夜逆転の生活を送っている。今日も遅めの午後に目を覚まし、テレビを付けたところ「相棒」の再放送が流れていた。見るともなく雑事を片付けていると、ドラマのBGMが耳に懐かしい。「あぁっと、バッハの『われ汝に呼ばわる、主イエス・キリスト』だったっけ」と思った途端に連想スパイラル。
クラシック音楽門外漢の自分がこの曲を覚えているきっかけは、映画のBGMとして印象が深かったことによる。
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1972年 ソ連 アンドレイ・タルコフスキー
・ヨハン・ゼバスティアン・バッハ オルガン小曲集 BVW639「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリスト」・3声のシンフォニア第2番BWV.788 他
オルガンの深みある音色が心の奥底にしみ込むような雰囲気。キリスト様とは無縁だけど、宗教音楽って荘重で素晴らしいね。
SF映画でクラシックと来れば
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1968年 アメリカ スタンリー・キューブリック
・リヒャルト・シュトラウス 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Einleitung
・ヨハン・シュトラウス2世 作品314 「美しく青きドナウ」
CGなど思いもよらぬ時代の特撮が至芸の領域。
この映画の刷り込み効果だろう、国際宇宙ステーションISSの映像を見ると「美しく青きドナウ」が脳内旋律として聞こえてくる始末。
一転していわゆる悲恋もの。個人的にはストーリーはどうしようもないけど、映像の美しさと音楽の醸し出す切なさが印象深いのが
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1967年 スウェーデン ボー・ウィデルベルイ
・ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト ピアノ協奏曲第21番ハ長調KV.467 第2楽章 Andante
さすがは天才モーツァルト。この甘ったるく切ない旋律は時代を超えている。
などと連想は続くのだがそろそろ腰を上げて出掛ける支度をせねばならない。
それほど映画を見ていないし、クラシック音楽も義務教育に毛が生えた程度の知識しか持ち合わせない自分でさえこのテーマで10回は書けそうなのだから、目や耳の肥えた「通」にとっては尽きることのないスパイラルになりそうだ。
ところで、「相棒」シリーズ、音にだけ集中しているとずいぶんクラシックを多用しているね。