砂漠の残骸

 1942年といえば70年も前。よくぞここまで保たれていたものだなぁ。記事中にもあるように博物館展示を目指すようだが、可能な限りレストアしないで現状での展示をして欲しいものだ*1

サハラ砂漠第2次大戦中の英国軍戦闘機を発見 「まさに奇跡」
(CNN) 第2次世界大戦中の1942年6月28日にエジプトのサハラ砂漠に墜落した英国空軍の戦闘機キティホークとみられる残骸がこのほど発見された。

http://www.cnn.co.jp/fringe/30006555.html

 写真を見ると時代を感じるところもある。P-40キティホークというヒコーキは当時にしても既に旧世代機になりかけていた機種。全金属製ではなかった証拠に尾翼の昇降舵や方向舵は桟だけが残っている。補助翼の類は布張りだったのだろう。
 それにしても砂漠って凄い。アリゾナの砂漠にあるAMARG*2では4千機以上の退役米軍機が露天でモスポールされているそうだが、多湿な日本では防塵処理したところで到底無理な話だ。
 

*1:英米人のヒコーキやクルマのレストア(復元)にかける情熱は理解を絶する域にある

*2:AMAGR(Aerospace Maintenance and Regeneration Group)アリゾナ州デビスモンサン空軍基地にある広大な退役航空機の保管スペース