刹那の花模様

 風景写真の場合、しばらく時間をおくことで琴線に触れてくることがある。撮影データやフィルムが熟成されるわけじゃないのは勿論だけど、撮影直後に高ぶった撮り手の心理には一定の沈静効果があるのだろう。撮影当初にはスルーしていたこのカットがその典型。目に留まったところでさらにビュアーソフト上でホワイトバランスを再設定することで思わぬ効果を得た。スローシャッター(1.3sec)で焚いたフラッシュ光が奥まで届いていないことも立体感につながったようだ。
[:W640]
 前後して撮った4/8掲載の夜桜とはほとんど同じアングルだけど、撮影手法如何でまったく異なる写真となる。これもまた写真の醍醐味かな。(4/25加筆訂正)