嘴広鴨(ハシビロガモ)♂♀

 カモの仲間としては識別が容易なハシビロガモは派手なオスに地味なメスの典型。オスの頭部は陽光が当たると黒から緑そして紫へと美しいグラデーションを織りなすけれど、曇天下では黒ずんで見えてしまう。名は体を表すの言葉通り不釣り合いなほど幅の広いクチバシは水面採食に特化した結果。写真のように水面を濾しとりながら泳ぎます。

 それぞれ渡来地での個体数は少ないけれど、渡来地そのものは増えてきているような。南関東が彼らの越冬に好適しつつあるのだとすれば、これもまた温暖化の事例なのかも。
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