真鴨(マガモ)♂と青首家鴨(アオクビアヒル)♂

 なにしろアヒルのルーツはマガモ。中でもアオクビアヒルは原種のマガモに限りなく近い色柄。フィールドではどちらなのか瞬時には判断できないことがあります。ということで、まことに僭越ながら両者の相違点を整理。

  • 色:相違点を無理矢理見つけてみると、胸の茶色がベタなのがマガモで白濁しているのがアオクビアヒルってところでしょうか。でも個体差もあるので決定的とは言えなさそう。
  • シルエット:両者の体型は若干異なります。泳いでいる姿を比較すると、全体に丸みを帯びたマガモに対し、アヒルはヒップアップ気味なシルエット。マガモに比べると首を伸ばして泳ぐ姿勢も相違点といえるかも。
  • 大きさ:マガモは概ねカルガモと同サイズ。対するアヒルは食肉用として品種改良されただけのことはあり二回りほど大きい。近くにカルガモがいると判りやすいのだけど・・・・

 と、ここまで整理はしてみたけれど、野生化したアオクビアヒルは世代交代を繰り返すうちに先祖返りしてマガモに近くなるそうな。ましてアイガモ(合鴨)はアヒルマガモの交配種。マガモとアオクビアヒルの交配だと人工的な先祖返りじゃないですか。しかも有機農法用のアイガモは水田に適合すべく小型化しているそうなので、やはり両者の識別は一筋縄ではいかないようです。


 家禽なので当たり前かもしれないけれど、なんだかブタとイノシシの関係に似ているなぁ。そっかぁ、アイガモはイノブタと同じ境遇なのかぁ・・・・
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