瑠璃鶲(ルリビタキ)♀

 富士山五合目の水場シリーズ。冬の間は地元の里山にもやって来るルリビタキですが、今はまだ繁殖地の亜高山帯で過ごしています。里山への旅に備えているのでしょう。
 さて、9/6に紹介した 西表島フィールド図鑑 には西表島で観察できる冬鳥としてルリビタキジョウビタキが掲載されています。本土でも日本海を越えてやって来るジョウビタキにはさほど意外な感じはしませんが、八重山まで避寒にやって来るルリビタキの繁殖地にはいささか興味を持ちました。

 国内でのルリビタキの繁殖地は北海道・本州・四国。中でも本州・四国では標高2000m前後の亜高山帯とされています。おそらく九州での繁殖が確認されていないのは、緯度の割に標高が低いことによるのではないでしょうか。その点台湾は低緯度にありながら3000m級の山が連なり、最高峰の玉山(旧日本名:新高山*1)は富士山を凌ぐ3952mもあります。距離的にも近いし、おそらく台湾から渡ってくると考えるのが妥当な線でしょうか。

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*1:真珠湾奇襲攻撃の電文「ニイタカヤマノボレ」で有名