太棹はかたるやかなし

津軽三味線

 以前にも書いたけれど、パコ・デ・ルシアが拓いたスパニッシュギターの世界が好きだ。
そのスパニッシュギターの系譜に連なる沖仁もヒゲボウズ的再生履歴の上位常連。
パコの影響を受けたギタリストは大概そうなのだが、彼も異ジャンルとの共演に積極的。
そんな繋がりから聴くようになったのが津軽三味線上妻宏光

楔-KUSABI-

楔-KUSABI-

なかでもFragileは出色。この曲だけで我がiTunesには本家Stingをはじめ10曲ほど入っているのだが、個人的にはダントツの名演だと思う。

そして

NuTRAD

NuTRAD

いや、驚いた。

津軽三味線が・・・」とか「和楽器による・・・」といった前置きは不要だな。

津軽三味線の奏でる世界は音色・奏法ともにジャズっぽくそしてロック、という思いは懐かしき渋谷ジァン・ジァンで故高橋竹山を聴いて以来の変わらぬ印象。いや、ここに至ってジャンルを論うのはナンセンス。ただただ聴き入るばかり。