天空の神(木星)

 木星の英名ジュピター(jupiter)は古代ローマの主神ユピテルの英語読みだが、ギリシャ神話のゼウスと同一神だそうだ。
その大きさや質量のみならずガスの大気が渦巻く姿は、少なくとも太陽系の惑星群を統べる王に相応しく十分な迫力だ。

 大口径望遠鏡には敵わないが、デジスコの意地を見せたいところ。百数十枚撮った中で、比較的まともな50枚を選んでコンポジットしてみた。歩留まり悪すぎだなぁ。

 ネタバレを少々。
古いデジカメには禁断のISO400なので、画質はノイジーそのもの。そんなカットを集めてコンポジット処理することでノイズの低下を図るわけだ。
左端はコンポジットベースとして採用したカットだが、右の3枚は使い物にならなかったカットの典型。三脚固定でピントは月面で合わせたのだが、同一条件でこれほどの差が出てしまう。
地表は穏やかだが、高空は偏西風が吹き荒れているのだろう。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850