カワセミの分布は意外なほど広く、ユーラシア大陸をほとんどカバーしています。日本でも北海道から南西諸島までの広い範囲に分布していますが、北海道など北方のカワセミは冬季になると南下するのだそうです。水中に飛び込んで小魚や甲殻類を補食するのですから水面凍結は文字通りの死活問題。冬の南下は当然ですね。
さて、写真のカワセミが居着いたのは午後にならないと日差しの届かない池。暖冬の南関東でもこの時期はしばしば氷が張ります。午前中は付近の小川で過ごした彼女ですが、午後になると定位置の枝に留まり氷が溶けるのを今か今かと待つ風情。生きる苦労は絶えません。