モズの学名はLanius bucephalus。先頭のLaniusはモズ科の属名で「屠殺者」を意味するギリシャ語。これが英語なら往年のプロレスラーのリングネーム、ブッチャー(butcher)ですね。狩る対象は主に昆虫やトカゲなどですが、ときにはスズメやメジロさえもそのカギ型のクチバシの餌食になります。
今の時期、秋から冬にかけては獲物を鋭く尖った枝先や棘など刺す「はやにえ」の習性が見られます。この行為は必ずしも食料保存の目的とは限らないようで、往々にしてそのまま忘れ去られてしまうそうです。牧草地や空き地の鉄条網などをチェックしてみるとトカゲや大型の昆虫などが串刺しになって干涸らびた「はやにえ」を見つけることが出来るかもしれません。