マングローブ林を舞う白鷺の群れ

 サギについての大前提ですが「シラサギ」というサギは存在しません。多くの場合はコサギチュウサギダイサギの白いサギ3種を総称していると考えられます。ここでは実在する種名をカタカナ表記していますが、種名として存在しない「シラサギ」は「白鷺」と漢字表記することにします。


 石垣・西表の両島でよく見かける白鷺の群れですが、8割方はコサギで少しだけチュウサギが混じっています。冬だとこれに冬羽で白鷺と化したアマサギ*1の大群が加わるので、黒毛和牛の放牧地などは牛ごとに専属の白鷺がいるのではないかと思えるほど。このほかもっぱら単独行動なのがダイサギクロサギの白色型。彼らも含め白鷺王国といった趣です。

*1:アマサギ=亜麻色だが、冬になると換羽して全身が白くなる