サクラ

昨夕吹き荒れた春の嵐がサクラの盛りを終わらせたかのようです。一夜明け、風に舞い散る様子が殊更美しい朝でした。
今を盛りと咲く花よりも散る様にこそ胸に堪えるのは、己が残りの人生を意識しはじめているからかもしれません。卒業や入学だのサクラに出会いや別れを重ねる歳でもないのに、この寂寥感は年々強くなっていくようでもあります。またそれだからこそ春ごとのサクラに思いを馳せてしまうのでしょうけれど。