キビタキ(黄鶲)♂
【スズメ目ヒタキ科】
復活させたデジスコを用いてのファーストショット。
この時期の地元里山は通過する夏鳥のショートステイエリア。尾根を徘徊するとさえずりが聞こえてくるのだが、日々濃くなっていく新緑に阻まれ姿を確認できない。2時間待ってようやくの顔見せだった。
カメラ側の操作に不慣れであたふたしたが、唯一のチャンスを逃さなかった自分は褒めておこう。キビタキがファーストショットとは新システムにとって縁起の良いスタートになったしね。
- 撮影データ:Canon PowerShot G9 X Mark II / Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32x)
デジスコ セッティング完了
カメラ(Powershot G9 X Mark2)とそのアタッチメント類を新たにしたシステムを組みあげ、動作確認テスト。
カメラは10.2~30.6mm3倍ズーム(35mm換算で28~84mm)。デジスコにセットするとワイド端では四隅にケラレが生じるので、それを避けた有効な焦点距離は12.3~30.6mmとなった。35mm換算だと1056~2688mm相当の画角となるので、通常の野鳥撮影で困ることはあまりないだろ。
ISOは200から400辺りの画質が良好だが、1600程度までなら実用範囲。8コマ/秒の連写は非常に有り難く、一眼レフのフォーカルプレーンに慣れた耳にはレンズシャッターの作動音が小さく心地良い。
そしてDIY編
デジスコドットコム製で固めた接続パーツ類は精度が良く、導入当初に使用していたKowaのブラケット類とは比較にならない。
唯一残念なのは高倍率の50xアイピース(TSE-9W)を組み込めないこと。月をフレームいっぱいに撮る程度なら今回のシステムの守備範囲だが、以前のように木星や土星で遊ぶには少々厳しい。野鳥撮影でもシギ・チドリなどでは倍率不足を否めない。
導入当初の接続アダプターTSN-DA1Aなら50xアイピース(TSE-9W)を組み込めるので、改造を施し今回導入したカメラとそのブラケットに取り付けてみた。
試写した結果、アイピースTSE-9Wとカメラ G9 X Mark2のマッチングに問題があることが判明。ワイド~標準域で最適位置を出して望遠側にズームすると、アイピースとレンズ先端が干渉しエラー終了してしまう。かといってテレ側の最適位置で調整するとワイド側が使い物にならない。
原因は単純で、焦点距離によってカメラレンズ端が前後に動くためだった。
結局ワイド側とテレ側用の位置出しをした上で、テレ側使用を前提にセッティング。
実写テストでは19.7~30.6mm、2700~4200mm相当の画角ということで落ち着いた。使い勝手に難ありだが、無いよりましと言っておきましょう。
↑ ジャンクフィルター枠流用なのでSKYLIGHTの表記が見えている。緩み防止を兼ねてテープを巻いておこうかな。
DIYと題してみたが、見ての通りで改造といってもたいした内容ではない。
1.ジャンクストックの55mm径フィルターからガラスを抜いて枠だけにしたモノを数枚を用意。
2.スコープ取付アダプター(TSN-DA1A)のカメラ側に62-55のステップアップリングを接着。
3.カメラブラケットの43mmマウント部に43-55のステップアップリングを取り付け。
4.実際に組み付けてフィルター枠の枚数を調整 > 3枚連結。
長さの微調整はTSN-DA1Aで可能なのでこの程度で良しとした。雑なDIYでも光軸は概ね大丈夫そう。
加工といえるのはステップアップリングの接着。Kowa製のアタッチメント類はフィルター用のネジ規格と異なっていたので、こうでもしないとフィルター枠が活かせない。
やっかいだったのがフィルター枠からガラスを取る作業。劣化して曇ったガラスだったので割っちゃったりもしたけどね。
今回導入した中での変わり種が液晶フード。
Powershot G9 X Mark2は露出補正など操作の一部をタッチスクリーンで操作をするため、指が入るよう右下をカット加工したフードが用意されていた。
やるなぁ、デジスコドットコム。