小啄木鳥(コゲラ)

【キツツキ目キツツキ科】
巣立ち直前のシジュウカラを襲った悲劇に愕然としつつ、里山を徘徊。
頭上の気配に見上げると、そこにはコゲラの巣穴。
だが巣穴直下では営巣に影響しかねないし、角度の制約が厳しく撮影はまず不可能。
ならばと巣穴の裏側から親鳥のアプローチコースを狙ってみると、背景右端の虫喰い葉の辺りで獲物を捕らえた。
コゲラにしてみれば巣穴直近の超省エネハンティングだった。

スズメほどでしかないコゲラの大きさからすると大した獲物だが、咥えて飛ぶ先の幹には巣穴がある。
ヒナに与えるには大きすぎるようにも思えるのだが、案外一呑みなのだろうか。

獲物の正体を調べてみたところ、どうやらヤママユガの一種ウスタビガの幼虫らしい。
虫喰い跡の見える葉もウスタビガの好むコナラのようなので、おそらく間違いないだろう。
天蚕の仲間にふさわしい薄緑色の繭はヤマカマスと呼ばれ、落葉時季の風物詩とされている。

>>>既掲載の コゲラ エントリーを表示>>>