【スズメ目ヒタキ科】
抱卵カイツブリの近況観察もそこそこに尾根へと登り、耳を頼りに夏鳥を探す。
春を盛りと鳴くウグイスに、騒音すれすれのヒヨドリとガビチョウ。
そんな喧噪から辛うじて聞こえてくるのはキビタキのさえずり。
時折コジュケイの「チョットコイ」に似たフレーズが混じるが、樹上から降る鳴き声に聞き間違うはずもない。
鳴き声が近づいてくるまで辛抱強く待ち、ようやく視界に捉えることが出来た。
姿を現したのはやや若さの残るオスのキビタキ。
喉の橙色から始まる黄色のグラデーションが胸の辺りで止まっている。
この黄色が成熟したオスだと脚の付け根付近まで伸びて、いっそう美しくなる。
- 参考:成熟したオス>http://d.hatena.ne.jp/Tpong/20130505/p1
今回は撮れたというだけの証拠写真レベル。連休中にはまともに撮りたいと念じつつ、野暮用の待つ家路を辿る。
蛇足を一つ。
拙い経験上、音源とおぼしき位置より少し上に視線を向けると見つけ易いような気がしている。
人間の聴覚は左右の認識には長けているが、上下方向の認識は今ひとつ。
といってフクロウのような耳の左右段差が欲しいとも思わないが。