ネットワークトラブル

自室のLANとPC環境で、かれこれ一週間ほど前からやっかいなネットワークのトラブルが生じていた。
唐突にメール送受信とブラウジングが劇遅となる現象。
ようやく原因を特定し復旧に至ったのだが、連夜の作業でほとほと疲れてしまった。


解ってしまえばメールソフト「Becky!」がトラブル源だったのだが、削除しても設定環境を保持していたのが地雷だった。
つまり、再インストールしても残っているデータ領域から問題のある以前の設定環境を再構築していたのだ。
そのあたりの状況が飲み込めず一度はBecky!に見切りをつけ、Windows Live Mailにデータコンバート。
これでメールやインターネット環境が正常となったのだが、どうしてもWindows Live Mailの使い勝手が気に入らぬ。

そもそもBecky!は連綿と改良と進化を遂げてきた秀逸なメールソフト。
Win95以来の愛着をあきらめきれず、データ領域を完全削除した上でBecky!を再インストール。
Windows Live Maiからデータを逆コンバートしたら一週間ぶりの正常動作と相成った。
コンバートすることで通信環境情報を捨て、純粋なメールデータのみを拾えたことが功を奏したよだ。
Becky!上でも全ての設定を入力し直していたのに、不思議な顛末もあったものだ。

復旧の過程では各機器のファームウェアやドライバーの更新などを試みた。
メールソフトの更新でも改善しない中、とりわけ疑わしかったのがルーターとPC間を繋ぐLANケーブルの劣化。
ケーブルモデムやルーターのある居間から自室まで、モールを貼って30mのケーブルを敷設してから十余年。
チェックするとRJ45コネクターの爪が折れ、スイッチングハブとの結合がなんとなく怪しかったのだ。
ほかにもケーブル外皮に2カ所ほど損傷があったしたので、新たにカテゴリー6のLANケーブルを購入。
家具類を移動しながらの撤去&敷設作業は掃除機と雑巾併用のハードワーク。
あげくにケーブルが無罪と判れば疲労感がいや増す。

だが、そうそう嘆くことばかりではなさそうで、拾ってくれる神様もいてくれた。
ファーム&ドライバーの更新やLANケーブルをカテゴリー5から6に交換したことは無駄ではなかったようだ。*1
復旧後はネットブラウジングやLAN上のハードディスクとのデータ転送が体感できるレベルで速くなっている。
インターネットがらみは100BaseT環境なのでカテゴリー5でも差し支えなかったはず。
それでも尚の速度向上なので、やはり多少の劣化は起きていたのだろう。

実質的な出費はLANケーブル代のみ(¥3000)で済んだけど、ネットワークの問題は究明には時間がかかることを実感。
いやはや疲れる一週間だった(と思いつつ、どこか楽しんでいる自分もいたのだが)。

それにしても、ローコストなスイッチングハブは20メートルのLANケーブルより安かったりする。
さらにはケーブルよりプラ製カバーモールの方が高くついたりする。LAN環境は機器類の価格も謎だなぁ。

*1:自室のPCとスイッチングハブおよびNASは元々カテゴリー6だったけど