青葉木菟(アオバズク)

【フクロウ目フクロウ科】
地元里山のほど近く、毎夏アオバズクが営巣する古木があった。
残念なことに伐採の憂き目にあい昔語りとなってしまったが、先日付近の森を通りかかった際にホーホーと鳴き声が聞こえてきた。
以前巣立っていったアオバズクが帰ってきているのかもしれない。

アオバズクの"ズク"は木菟と書き、この字はミミズクとも読む。
実はミミズクという鳥種は存在せず、羽角(うかく)という"耳に見える飾羽"があるフクロウの仲間の総称なのだ。
フクロウやシロフクロウハリーポッターで有名な奴)は羽角がないのでフクロウ。
コノハズクやトラフズクには耳と見紛う羽角があるのでミミズクと呼び慣わされるわけだ。
ところがこのアオバズクには羽角がないのにズクが付く。
かと思えば北海道のシマフクロウはフクロウを名乗っているのに羽角がある。
ズクの付く鳥名も案外アテにならないようだ。
ちなみに英語にはこの種の区別が無く、全てOwl(オウル)と括られている。

画像は在りし日の古木とアオバズク。近くで営巣してくれていると嬉しいのだが・・・・

撮影データ :Canon EOS 20D + EF400mmF5.6L / 2008年07月 横浜市
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