鳰(カイツブリ)

カイツブリカイツブリ科】
あれから一週間、やはりというべきか粗末な巣は放棄されていた。
数日ほど風の強い日があったので、おそらく駄目だろうとは思っていたのだが・・・・

挫けないカイツブリはまたしても沈頭杭に舞い戻り、急造の巣上には卵が3個。
壊れた巣から運んできた ・・・・ わけなどあり得ない。
ここに巣を作り直しながら生み続けているのだ。
不屈の本能を褒めるよりも、もっと学習しろよと言いたくもなる。

ただし、梅雨らしさの戻った溜池は本来の水位を取り戻している。
下流の田畑への取水も一段落したことだし、前回のように水位に泣くことはないだろう。
沈頭杭がベースなので多少の風雨には耐えられるだろうし、今度こそはと祈る思いだ。
当面の脅威は甲羅干しに揚がりたがるミシシッピアカミミガメと卵を狙うカラスといったところだろうか。
 
ところでカイツブリを観察していたら、散歩中らしき中高年グループの会話が聞こえてきた。
  「見て見て、何の鳥かしら」
  「鴨の子供みたいね」
  「あそこ、鴨の子供が卵抱いてる」
と、そこで興味を失ったらしく、池畔の遊歩道を後にする。
この手の会話は前にも聞いたけど、なんだかなぁ、気づいてくれよぉ〜

撮影データ Canon EOS 20D + EF400mmF5.6L USM /2013年06月 横浜市
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