雲雀(ヒバリ)

【スズメ目ヒバリ科】
キビタキオオルリのオスはより美しく装うことでメスの気を惹き、己が血統を残そうとする。
だがそれは捕食動物など外敵に対しても目立つことであり、危険とのバーターでもある。
一方ヒバリのオスは保護色のお手本のような羽衣を纏っている上に雌雄が全くの同色。
これだけ目立たなければ生存性も高いだろうと思うのだが、男子の宿命からは逃れられない。
縄張り維持とメスの気を引く為のパフォーマンスは欠かせないのだ。
それがいわゆる「揚げヒバリ」、さえずりながらの停空飛翔だが、まずもって猛禽類の目を引くことは確かだろう。

ヒバリの見つけ方は案外簡単で、停空飛翔からの降下先を追えよい。
ただし「揚げひばり」はオスだけの行動なので、見つけた個体はオスということになる。
今回は運良く休耕田で採餌中の個体を見つけることが出来た。
しばらく観察してみたが、冠羽の展開はこの程度だし舞い上がってさえずる様子も見られない。
状況証拠に過ぎないが、メスの可能性が高そうに思える。

はじめはデジスコで撮っていたのだが、いつの間にか近づいてきたのでデジタル一眼レフに切り替えて撮影。
冠羽をたたんでいると印象が異なるし、背景の発色も異なるが、二枚とも同一の個体だとおことわりしておく。

撮影データ 〈上〉Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32xアイピース) / CASIO EX-Z850 / 〈下〉Canon EOS 20D + EF400mmF5.6L USM /2013年04月 横浜市
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