金蘭(キンラン)

里山の山道脇や斜面でひっそり咲いている自生のラン。
樹木共生菌と共生することで成立する微妙なバランスの上で自生しており、人工栽培はきわめて困難であるそうだ。
それ故かどうかは分からないが、地元の里山でも盗掘が後を絶たないと聞いている。
1980年代まではありふれた和ランだったらしいが、今や環境省や我が神奈川県のレッドリスト絶滅危惧II類(VU)。

「花が美しいのではなく、そのように感じる心こそが美しい」とは最近耳にした言葉。
だからといって希少種の草花を持ち去るのは以ての外。
植物の持ち去りはいささか無頓着に横行しているようにも見えるのだが、犯罪であることを忘れてはならない。
撮影データ :Canon EOS 5D + EF100mmF2.8MACRO / 2013年04月