尉鶲(ジョウビタキ)♂(亜成鳥)

【スズメ目ツグミ科】
いつも通る畑にジョウビタキのオスがいた。冬の間は居着いた様子がなかったので、おそらくは渡りの通過個体なのだろう。
何のかんのと言いながら、春はそこまで来ているとジョウビタキに教えられたような気がしてくる。

近縁のルリビタキほどではないが、ジョウビタキのオスでも一年目の亜成鳥と2年目以降の成鳥を見分けることが出来る。
成熟したオスは「紋付鳥」の異名通り黒紋付のような後ろ姿だが、一年目あたりの若い個体だと風切羽や尾羽に褐色を残しており、小翼羽などに幼羽が残っているからだ。腹部の橙色も今ひとつ冴えずくすんだ印象となるのだが、まさにこの画像の個体がそれらに当てはまっている。
大陸への多難な旅を控えた若きジョウビタキよ、来秋は粋な黒紋付を羽織って戻っておいで。

撮影データ :Canon EOS 20D + Canon EF400mmF5.6L USM / 2013年03月 横浜市青葉区
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