灰鷹(ハイタカ)

【タカ目タカ科】環境省レッドリスト準絶滅危惧(NT)
 猛禽識別は全く自信がないのでハイタカと分かるのが精一杯。若いメスだとは思うのだが、それ以上の識別には自信が持てない。
 一般的にワシタカの仲間はメスが大きく、ハイタカも例外ではない。メスは38cm前後でドバトより大きいが、オスは32cmと一回り以上小さい。体重差に至ってはメスの約300gに対してオスは半分の約150gでしかない。
昔の人は別種だと考えていたようで、ハイタカとはそもそもメスにつけられていた名称。オスは「コノリ」と呼ばれていたそうだ。

↓ 一回り以上大きなハシボソガラスのモビング*1を歯牙にもかけず悠然と空を滑る様は猛禽の貫禄というべきか。
カラスとの大きさ対比でも、やはりメスなのかなぁ。

 ハイタカと聞けばジブリ作品の「ゲド戦記」に登場するハイタカ(ゲド)を思い浮かべるが、彼の名はアーシュラ・K・ル=グウィンの原作でもSparrowhawkとなっており、和訳としてのハイタカは当を得ている。*2
 その名の通りスパロー(スズメ)などの小型鳥類を狩るタカで、オスで日に2〜3羽、より大きなメスだと3〜4羽のスズメを捕食するそうだ。ツグミなど中型種を狩ることもあるようで、普段はうるさいヒヨドリハイタカの影には静まりかえる。
撮影データ :Canon EOS 20D + EF400mmF5.6L / 2012年11月 多摩川
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*1:弱者が猛禽などの驚異に対して追い払う目的で行う疑攻撃

*2:正式な英名はEurasian Sparrowhawk