【カイツブリ目カイツブリ科】
仕事の都合で鳥見から遠ざかっていたのだが世はゴールデンウィーク、里山は夏鳥祭りのはずだ。さぞやオオルリ・キビタキが賑やかだろうと妄想し、徹夜仕事の余勢を駆って雨上がりの地元里山を歩いてきた。が、そうそううまく事は運ばず、姿はおろか一瞬聞こえたキビタキのさえずりさえもガビチョウやヒヨドリの大合唱にかき消される始末。いいかげん諦めかけた耳にキリキリキリっとカイツブリの鳴き交わしが聞こえてきた。
そういえばカイツブリも繁殖期だなと灌漑溜池を覗いてみると、例年通り遊歩道から丸見えの目立つロケーションに浮巣を営んでいるペアを発見。しかも純白のタマゴが一個鎮座しているではないか。彼らのタマゴは半日も経てば薄茶を帯びてくるので、どうやら産み立てのホヤホヤであるらしい。睡魔に萎えかけた気持ちが一気に盛り上がる。
面白いものでこの遭遇が嚆矢となり、ビンズイとの鉢合わせやエゾムシクイの初撮り(証拠写真だが)へと事が運ぶのだが、寝不足も既に限界。後日のこととしよう。
蛇足ながらなんちゃってバーダーの自分にはカイツブリの雌雄を判別する眼力は備わっていない。が、タイトルにあえて♀と記したのにはそれなりの根拠がある。このシーンの直前に交尾したので一時的にペアの雌雄が判明していたというのがそのオチ。交尾の様子もネタ切れ用に短期備蓄しておこう。いかん、気を失いそうだ・・・・お休みなさい。
撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32xアイピース) / CASIO EX-Z850 / 2012年04月 横浜市青葉区
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