アブラコウモリ

【哺乳類コウモリ亜目ヒナコウモリ科】
 我が家周辺で見ることが出来る野生の哺乳類となると先ずはタヌキを思い浮かべるのだが、冷静に考えてみると夕方の街灯周辺で飛び回るアブラコウモリが筆頭だろう。河川の周囲ではユスリカを補食する相当数の同種を見ることが出来るが、市街地でも意外なほどポピュラーな存在だ。

 かねてより漠然と撮りたいとは思っていたのだが、作戦も何もあったものではない。街灯の周囲を飛び回るコウモリに挑発されてしまった。
 が、現実はあまくない。数十枚撮って過半はフレームにさえ入っていなかった。掲載画像も悲しいかな止めきれなかった失敗作だが、こんな程度でも撮った中では一番まともだったりする。一応ピントは合っているようだが、如何せんフル光量に近いフラッシュの閃光時間では激しい動きを止めきれなかったようだ。
 だが今回で幾つか撮影のポイントらしきものが見えてきたので、次回はもう少しまともに撮りたいものだ。備忘録代わりにメモっておく。まず、ピントは置きピン勝負。暗すぎてAFはおろか、MFでも為す術がない。そして外部フラッシュもマニュアルで光量を設定。今回の感触ではピントと光量は5メートル程度に調整し、光量の許す限り絞り込んで被写界深度を稼ぐ必要がある。iso800でf16〜22まで絞り込み、フラッシュ光量を1/4〜1/2に固定し、少しでも閃光時間を短くすると言ったところだろうか。冬眠前に今一度お手合わせ願いたいものだ。

撮影データ :EOS 20D + EF70-300mmF5.6IS USM / 2011年10月 横浜市青葉区