鷭(バン)

【ツル目クイナ科】
 地味な体色には似合わぬ異相だが、赤いクチバシが額に伸びた部分は額板と言うのだそうだ。カモの仲間に混じって泳ぐ姿を見る限り、水掻きを持たないとは信じかねる泳ぎっぷりで、出会い頭に遭遇しても飛ばずに泳ぐか走り去る。思い返すと同じクイナ科のシロハラクイナやオオバンの飛翔は見たことがあるが、バンの飛翔は未だ未見のままだ。

 池の外周道路を闊歩する若いバン。クイナの仲間としては人慣れしやすいようで、この個体もエサをくれるのかと近づいてきた。野鳥としては堕落だが、これもまた人災なんだよね。

撮影データ :Canon EOS 20D + EF400mmF5.6L / 2011年08月 東京都町田市
>>>既掲載の バン エントリーを表示>>>