無風の月(月齢11.718)

 野鳥メインを謳う拙ブログとしてはいささか不本意なのだが、週末の外出がままならず連夜の月撮りでお茶を濁している。今週末こそは鳥撮りに出掛けたいのだが、果たしてどうなることやら。

 さて、その月撮りも昨夜までと同じズーム比(f=11.8mm/2838mm相当)だとアスベクト比3:4の縦フレームには収められなくなってしまった。今宵の撮影焦点距離はf=9.5mm/2285mm相当。拙ブログでは月撮りの標準倍率だ。

 ちなみにコンパクトデジカメの電動ズームは連続可変ではない。EX-Z850はズーム比3倍だが、実際には7ステップ(f=7.9<9.5<11.8<14.2<16.6<19.7<23.7)で、この中間を選ぶことは出来ない。いささか不便は感じるが、こと天体用途に関しては焦点距離の固定がし易く重宝している。

 三夜連続だが今宵の最大倍率(35mm換算焦点距離5700mm相当)は「雨の海」「晴れの海」界隈。月面の黒っぽく見える起伏の少ない地形を「海」と称するが、その正体は隕石の衝突によって生じたクレーターから滲み出た溶岩であるらしい。

 画面下方やや左に見える白っぽいクレーターは一昨日に貼ったコペルニクスクレーター。太陽光の当たる角度で見え方がこれだけ変わってしまう。こうしてみるとコペルニクスは黒っぽい溶岩に穿たれていることがよく分かる。

撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850