十六夜(月齢15.181)

 ユーミンは「14番目の月」で「つぎの夜から欠ける満月より14番目の月が一番好き」と歌っている。この感覚は古の人々にも通じているようで、満月より小望月(十四夜)を愛でる趣があったようだ。
 一方、満月を一日過ぎた十六夜は「いざよい」と読むが、これは月の出が遅くなることに由来する「ためらう」の古語「いざよう」に由来するそうだ。これまた満月より欠けた風情がよいなどと、古人の美意識はなかなか小難しい。いっそまん丸が潔くて良いと思うのは無粋なんだろうなきっと。
 
 風の影響を懸念したが、案外シャープな画像を得られた。そうなると月撮りには疎ましかったはずの風が涼やかに感じられてくる。いやはや現金なものだ。

撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-9W(50xアイピース) / CASIO EX-Z850