さすらいのペンタックス

リコー ペンタックス買収へ(2011年7月2日 朝刊)

 リコーは一日、光学ガラス大手HOYAが「ペンタックス」ブランドで展開しているデジタルカメラ事業を十月に買収する、と発表した。リコーは一眼レフなどで定評のあるペンタックスの技術を取り込んで商品ラインアップを拡充し、競争力の強化を図る。デジカメ業界はメーカー数が多く、単独での生き残りが厳しいと指摘されており、両社の事業統合を機に再編が加速しそうだ。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2011070202000034.html

 HOYAの傘下で落ち着いたと思っていたのだが、光学部門はリコーに事業譲渡されるそうだ。幸にして「ペンタックス」のブランドは維持されるらしいので、ユーザーサイドからは一安心と言うところか。
 リコーも以前は一眼レフを手がけており、スクリューマウント(プラクチカM42)の頃からKマウントに至るまで、ペンタックスの前身である旭光学のレンズとリコーのリケノンレンズは互換性があったほどだ。当時の両社は友好関係にあったとも聞く。
 紆余曲折の果てに光学部門から手を引いたコニカミノルタの轍を踏むことなく、両社の美点が融合してくれることを期待したい。