軽鴨(カルガモ)

【カモ目カモ科】
 多産で知られるカルガモだが、たまたま出逢った親鳥はたった一羽のヒナを愛おしげに見守っていた。
 遭遇箇所は大雨が降ると一気に水位が増す川の中流域。ほとんど垂直のコンクリート護岸に阻まれ、避難場所もおぼつかない。さらにはカラス、オオタカに卵泥棒のアオダイショウ、野良猫にイタチさえも見かけている。俄な増水やそれら外敵の捕食圧に晒されて、おそらく10個前後は産んだはずの卵の中でここまで生き延びたのが唯一このヒナなのだろう。
 それ故の多産だと言ってしまえばそれまでだけど、やはり自然界を生き抜くのは大変なことなのだ。

撮影データ :Canon EOS 20D + EF400mmF5.6L / 2011年06月 横浜市青葉区
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