頭高(カシラダカ)

【スズメ目ホオジロ科】
 冬の里山ではありふれた小鳥のはずなのだが、かつては100羽規模だった群れが今季はせいぜい10羽ほどの群れしか見かけていない。年による振れ幅があるので推測の域を出ないが、総じて減少傾向のようだ。
 ユーラシア大陸の高緯度地帯に広く分布するカシラダカだが、この辺りに渡ってくるのはカムチャッカなどシベリア東部域で繁殖する個体群だと思われる。永久凍土の融解や夏の高温など、夏季を過ごす繁殖地の環境変化が影響していることは確かだろう。だが、避寒地である日本の自然環境にも草地や農耕地の減少など悲観せざるを得ない現状がある。カシラダカに限ったことではなく、渡り鳥を取り巻く環境は悪化の一途のようだ。

撮影データ :Kowa TSN-824M + TSE-14WE(32xアイピース) / CASIO EX-Z850 / 2011年01月 横浜市青葉区
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