アーカンソーの鳥大量死

米南部アーカンソー州の都市ビービーで、千羽以上の黒い鳥が死んで落下しているのが見つかった。アルフレッド・ヒッチコック監督の映画「鳥」を思わせる光景で、州当局が原因を調べている。AP通信などが伝えた。

http://www.asahi.com/international/update/0103/TKY201101030044.html

アーカンソー州で2日までに、鳥と魚が大量死しているのが相次いで見つかり、州当局が原因を調べている。

同州中部のビーブでは1日までに、約1.6キロの範囲内にクロウタドリ4000〜5000羽が落下しているのが見つかった。ほとんどが死んでいたという。上空から現地を調べた結果、この1.6キロの範囲外では鳥の死骸は見つからなかった。

http://www.cnn.co.jp/usa/30001387.html


 今のところ落雷か年越し祝いの打ち上げ花火が原因だった可能性が高いらしいけど、原因究明が待たれるところ。


 ところで大量死した鳥の種類だが、asahi.comでは「黒い鳥」、CNN.co.jpでは「クロウタドリ」と報じている。不肖Tpongの拙劣な耳でCNNの動画ニュースを聴視する限りでは「Blackbird」と言っているように聞こえる。欧州でBlackbirdといえばツグミ科の「クロウタドリ」を指すが、北米では「ムクドリモドキ」のことのはず。動画に映っている赤黄の模様から類推するにムクドリモドキ科の「ハゴロモガラス」ではなかろうか。CNNの日本語版で和訳する際に生じたケアレスミスだと思うのだが、トリ馬鹿としては気になって仕方がない。まぁ「黒い鳥」だけで済ますのもどうかと思うが。


追記:CNN.co.jp宛に誤訳を指摘するメールを送付したところ、あっという間に礼のメールが届き、肝心の記事も「北米でブラックバードと呼ばれるムクドリモドキ科の鳥」と修正された。当初の誤訳この即応ぶりは賞賛していいと思う。