木枯らしと坊主頭

 ゾリッと坊主頭になったのは今年の四月末。最初は10mmほどだった髪の長さもバリカンを当てる度に6mm、3mmとエスカレートし、今では月2回のペースでバリカンにスペーサーを取り付けないで刈る(0.5mm)ようになってしまった。もはやこの先は剃髪するしかないのだが、妻や娘からの顰蹙が恐くて出家の道には踏み込めないでいる。
 で、気がつけば頭を丸めて迎える初めての冬である。いやはや頭が寒いのなんの。十二月を前にしてもはや予想外にして想定外の事態を迎えつつある。といって今更髪を伸ばしても冬の足取りに間に合うはずもないし、いわんやそんな気もさらさらない。
 ということでちょい悪を気取るでもなくニットキャップデビューと相成った次第。これでサングラスをかければ時の人エビゾーだが、まぁさすがにご面相の下地が違いすぎるし、考えてみれば自分は髭面だ。せいぜい善良なる子女の皆様に怖がられないよう気をつけるのが関の山 ・・・・ だな。