コクワガタ?

 早朝に帰宅すると、玄関先に濃茶色の甲虫が落ちていた。常夜灯に引き寄せられたものの、夜明けの冷え込みに弱ってしまったようだ。体長30mmに満たないし、あまり強そうには見えない大アゴだが、どう見てもクワガタムシ。持ち帰り昆虫図鑑を引っ張り出してみた。図鑑資料に比べると大アゴが未発達なように見えるのが気に掛かるけど、国内のクワガタムシでは最もポピュラーなコクワガタではないかと推定。

 疲れた体にむち打ってマクロ機材を取り出し撮影。ドーナツ状の妙な映り込みはリングライトの悪影響。光沢のある甲虫にはリングライトが不向きなのは判っているけど、なにしろ疲れすぎだ。
 撮影後はクヌギやコナラとはいかないけれど庭先の木に放ってあげた。夏を告げに来た雑木林からの使者だったのかもしれない。