満月を迎えたのは昨夜半の1時過ぎ。10時間を経過した月は肉眼では丸く見えていても右端は夜の帳に絡め取られている。
欠けゆく月が再び満つる10月3日は「中秋の名月」。
蛇足だが、ジェイムズ・P・ホーガン著の「星を継ぐもの」はかつて読んだSFの中でも印象深い一冊（実際にはシリーズだが）。月周回衛星かぐや（SELENE）のハイビジョン映像を見ても尚、月面には赤い宇宙服を纏ったチャーリーが横たわっているかのようなイメージを抱いてしまう。スコープに浮かぶ月面を眺めると、チャーリーとともに「月の果てまで逃げ切ってやる」というスネオヘアーの歌う「共犯者」の冒頭一節が思い浮かぶのだが、この歌詞そのものは実際の月とは関連がない比喩的表現。妙な脳内リンクができあがってしまった。
