ベランダに置いたプランターの植栽で擬態中のカマキリを見つけた。未だ翅が未発達な幼虫で、植え込んだアサガオやフウセンカズラがピクリとも動かない無風の昼下がりなのに、こいつだけは時折体を揺らし風にそよぐ枝葉を装っていた。獲物待ちとはいえご苦労なことだ。
と、すぐ傍でカミサンが一回り小振りな抜け殻を拾った。どうやらこのカマキリは脱皮の直後だったらしい。
獲物の少ないベランダでの餌待ちはどうかと思ったけれど、外敵に無防備な脱皮の為のロケーションとしては意外に良い選択なのかもしれない。
追記(8/15)
なかをさんのご指摘に後押ししていただきタイトルを「カマキリ」から「チョウセンカマキリ」に変更。
我が国に生息するカマキリとしてはオオカマキリに次ぐ大型。種名に惑わされがちだが在来種で、チョウセンを冠するのは国内だけでなく中国や朝鮮半島にも分布することに由来するようだ。本種をして単に「カマキリ」とも呼ぶほどポピュラーな種でもある。