アイピース比較(月齢7.144)

 月を撮っていて気になっていたのが周辺部のピント。昨日の掲載カットでも南北両極付近のピントがあまいように思えてなりません。アイピースTSE-9W(50x)がイマイチで、いわゆる良像面積が狭いってことも考えられるわけです。
 そこで、まずは比較的定評のあるTSE-14WE(32x)と撮り比べ、画質をチェックしてみることに。アイピースによる倍率の差はカメラ側の焦点距離で調整し、実画像をほぼ同サイズに揃えてみました。早い話が、[スコープ低倍率&デジカメ高倍率]vs[スコープ高倍率&デジカメ低倍率]。
まずは画像をクリックして大きなサイズで比較してください。

  • 共通データ:スコープ本体 kowa TSN-824M / デジカメ CASIO EX-Z850 ISO=50 WB=蛍光灯(昼白色) レタッチ:リサイズのみ
  • A.アイピースTSE-14WE(32x) / デジカメの焦点距離f=23.7mm F5.1 1/30sec
  • B.アイピースTSE-9W(50x) / デジカメの焦点距離f=14.2mm F4 1/25sec

 カメラ側の焦点距離も影響している可能性があるけれど、高倍率のTSE-9Wの方が色収差が少ない結果。月外縁部の画質は僅差でTSE-14WEが勝っているように見えるけど、色収差を含めた相対的な評価はTSE-9Wに軍配を上げたくなります。で、肝心の周辺画質はどちらのアイピースを使ってもさほど良くならないってことの様。現有機材ではこのあたりが限界画質なのかも。