バードストライク

 メディアでは「奇跡」の二文字が躍っているけど、きっと機長は普段から起こりえるあらゆる事態を想定し脳内シミュレートを繰り返していたんじゃないかな。なにしろバードストライクは、航空関係者にとってのClear and Present Danger(今そこにある危険)だもの。ウオーターフロントがコンクリートで固められた結果、空港とその周辺は野鳥たちにとっての最後の聖域。バードストライク問題の本質は利便性の追求と環境保全のせめぎ合いなんでしょう。


 ところで、今回のエアバスA320に限らず最近の旅客機用パワーユニットはそのほとんどがターボファンエンジン。低燃費で低騒音と従来のターボジェットに比べると良いことずくめだけど、それらの性能改善も鳥を吸い込みやすくしているように思えたりもするのです。まっ、素人の浅知恵だとは思うけど。