エアバスの台頭、ボーイングの失墜

なぜエアバスは、勝たないのか (エイ文庫 (185))

なぜエアバスは、勝たないのか (エイ文庫 (185))

 ここ数年の受注及び納入の実績ではエアバスボーイング両社の実績は拮抗しているんですね。資料に見方によってはエアバス有利とさえ思える状況です。


 ところが日本の空を往来する旅客機を見ている限りエアバス機の台頭は実感できません。なにしろ日本の二大エアライナーであるJALANAでは相変わらずボーイングの寡占が続いたいますから。エアバスへの鞍替えが目立つアメリカのエアライナーよりも「良い子」なんだな、ボーイングにしてみれば。


 一介のミーハー飛行機好きとしては頭上を往来する機種が多いほど幸せになれるので動機が不純ですが、JALANA保有機一社偏向にはいささか疑問を感じていました。新機種開発は予定通り運ばないのが常なのだから、リスク管理の面で危なっかしさを感じることも確か。環境対応やランニングコストなど、AB両社の機種をバランス良く使い分けて、世界の空を舵取り宜しく翔ていただきたいものです。