居待月(月齢18.493)

 夜明け前、午前5時の月。随分と高い位置で輝いています。
 仰角があればあるほど大気の影響を受けにくくクリアな画像を得やすくなるのですが、アングルファインダーやバリアングルLCDを持たないデジスコシステムだと苦しい姿勢を強いられかねません。腰痛爆弾を暴発させないためにもブレのリスクと引き替えに三脚を伸ばしきって撮影しました。デジスコで使っている三脚はセンターポールを使わなくても全伸長171cmのGITZO G1349。鳥撮りの際は少し軽い3段にすれば良かったと思うのですが、たまにはこうして4段の威力発揮というわけです。

 立待月から居待月、さらに臥待月(寝待月とも)とか更待月など、月齢後半の古名は日没後から「月の出」までに要する時間を現しています。平安貴族が片膝立てたり腕枕で寝そべりながら、築地塀(ついじべい)の向こうに昇る月を待つ間に一献傾けているような絵が浮かんできませんか。 ・・・・って、陰陽師シリーズ(夢枕獏)の読み過ぎかも。