樹齢9550年!

10000歳も夢じゃない世界最長寿の木
樹齢9550年のトウヒ
 スウェーデン中部のダーラナ地方にある山岳地帯で、同国のウメオ大学の研究者が樹齢が1万年近くある世界で最も長寿とみられる木を見つけた。これまで米国のマツの仲間が樹齢4千〜5千年で最も長寿と考えられていたが、その記録を大きく更新した。

 この木は針葉樹のトウヒの仲間。放射性炭素(C14)による年代測定で、樹齢9550年とわかった。米誌ナショナル・ジオグラフィック(電子版)によると、標高910メートル地点でハイマツのような低木の根から、幹を立ち上げることを繰り返してきたらしい。現在ある直立の幹は、周辺の夏の気温の上昇で1940年代初頭から伸びたという。

 鹿児島大の鈴木英治教授(植物生態学)は「横に次々と枝が出ており、1個体が生き続けて古い部分が9千年を超したということのようだ。木がゆっくり成長するスウェーデンの山の環境なら、このような発見があってもおかしくない」とみる。

http://www.asahi.com/science/update/0426/TKY200804260284.html

これまで最古とされていたのは北米のブリスルコーンパイン(Bristlecone Pine)で、推定樹齢は4700年だとか。屋久島の縄文杉の樹齢は諸説あるけど3000年以上とされています。今回発見されたトウヒは一気に記録を塗り替えたわけです。植物の生命力ってつくづく凄いなぁ。
そうそう、発見の地である北欧の神話にはユグドラシル世界樹または宇宙樹)が登場しますが、このトウヒこそが悠久を生き抜いてきた世界樹なのかもしれません。