満月撮り比べ(4/21加筆訂正)

雲がとれた隙を突いてデジスコデジタル一眼レフで撮影比較テスト。
月の大きさに合わせたサイズでトリミング。また三脚&雲台は公平を期す意味でも同一条件(Gitzo G1349 & G2380)としました。

デジスコ
CASIO EX-Z850 & Kowa TSN-824M+TSE-9W(50x) カメラ(f=9.5mm 絞り開放(F3.1) SS1/80秒 ISO50 WB:蛍光灯)

デジスコのフォーカスはAF。満月だとピントの検出が甘くなるので一旦軸線を月の輪郭に向けてAFをロックさせフレーミングし直しています。この方法でもピントの歩留まりは50%程度ですが、MFよりは余程ましです。一旦ピントが決まれば一眼レフのようなミラーショックやシャッターショックがないので連続撮影しても同様の結果が得られます。
また、露出は絞り開放で部分測光した値よりマイナス2/3補正したシャッター速度に設定します。


デジタル一眼レフ
EOS20D & EF400mmF5.6L USM & EXTENDER EF2.0XII (合成値:f=800mm F11 絞り開放 SS1/200sec ISO200 WB:3600k)

Canon EOS20DのAF作動は開放F5.6までなので、EF400mmF5.6Lにテレコンを装着するとMFとなってしまいます。アングルファインダーの2Xで可能な限りピントを合わせていますが、ピントの歩留まりはせいぜい30%といったところでしょうか。また2xテレコン装着だと明らかに画質低下し甘い画質になってしまうけど、合成焦点距離800mm(35mm換算で1280mm)でさえ60%トリミングを余儀なくされます。ミラーアップとリモートケーブルは必須。ここまで配慮して歩留まりはデジスコの半分程度。
露出は満月なら部分測光の絞り優先AEでもOKですが、基本的にはMモードで撮っています。

この程度の大きさだと目立ちませんが、デジスコの方がシャープ。デジタル一眼レフでは2xのテレコンが足を引っ張っているようです。撮影難易度もブレ対策やマニュアルフォーカスが必然のデジタル一眼レフの方が高いように思います。ただし階調表現はダイナミックレンジの広いデジタル一眼レフに軍配が上がるので、結局のところ一長一短かも。