この素晴らしき世界

ichicreさんの壱創日記2007-06-05に1989年の天安門事件についての思いでが語られています。
拝読するうちに脳裏をよぎったのが、天安門事件の翌年1990年のイラクによるクエート侵攻と、それに続く湾岸戦争。私の中で何かが大きく弾けた事件。その前年までをクエートやイラクで過ごしていたので、ブラウン管の向こうで行われている戦争に例えようのない焦燥を覚えたものです。
あれから17年。大国のエゴが独裁者にして簒奪者と決めつけた男が処された後に残ったのは、これまでとは比べものにならないほどの混乱と貧困、そして日常に遍在する死また死。
人間って、本当に「進歩」しているのだろうか。