正体不明のカメ

カイツブリの溜池は昨日も書いたとおり外来種だらけ。特にミシシッピアカミミガメは個体数が多く、目下のカイツブリの営巣に対する脅威としても深刻です。
そんなカメの中にあって一際大きい個体がいたので撮影してみました。目視では甲羅長が25cm、頭部や尾を含めるとかるく30cmを超えると思われます。帰宅後データチェックしてみたところ、どうやら見慣れたミシシッピアカミミガメではなさそう。ネット上のカメ図鑑をあさってみても今のところ確証のある同定が出来ずにいます。

↑顔のアップ。まず持ってアカミミと言われる由縁の赤斑が無く、ミシシッピアカミミガメでは細く黄緑色の斑文も太くクリーム色をしています。

↑甲羅の形状は似ているけど、模様の色が微妙に違います。

↑出直して粘って撮った腹部。ミシシッピアカミミガメと決定的に違うのが腹部の甲羅の色。

↑やはり赤斑のない別個体。(下はミシシッピアカミミガメ)どうやらこの個体は今や貴重な在来種クサガメかも。

↑典型的なミシシッピアカミミガメ。辛うじて見える甲羅の裏側に注目。


ペットとして売られているクーターガメとかアカハラガメの類かとも思うのですが、ネット上の外来種の写真は若い個体であるケースが多く、なかなかこれだと思える資料にたどり着けません。ただひとつはっきりしていることは、カイツブリの棲む溜池にはミシシッピアカミミガメではない別種の外来種も生息しているという事実。大方飼いきれなくなった無責任な飼い主に捨てられた個体なのでしょう。
有力情報をお待ちしています。



追記(2008/06/06):キバラガメとのご指摘と浅学へのお叱りをいただきました。カメマニアさんありがとうございました。