写真が逆さまなわけではありません。頭を垂れてしまったハルジオンに乗っていたのはナナホシテントウ。正面顔を昆虫目線で覗いてみました。
「テントウムシのサンバ」でも歌われているように嫌われ者の多い虫の中では可愛い印象ですが、この角度だとさすがにプレデターの風貌。
実際の捕食シーンに出くわしました。背景と同色なので判りづらいのですが、ナナホシテントウの顎にはアブラムシが夾まれています。すかさずアブラムシと共生関係にあるアリがそれを守るべく逆襲しますが、小さなアリの一匹や二匹では為す術もありません。ナナホシテントウは仕留めたアブラムシを悠然とたいらげてしまいました。
マクロレンズで垣間見る世界、それは我々の等身大で見る世界以上に弱肉強食がまかり通る「野生の王国」です。