定番露出計は50歳現役製品

昨日掲載した露出計、考えていた以上にロングセラーでした。
ようやく見つけたセコニック社製品の歴史を綴るwebサイトによれば、現行L-398Aと同じ型枠と思われる初代スタジオS(L-28A)が世に出たのが1957年。それからは下記の変遷を辿っています。

1957-1970 (L-28A) スタジオS
1964-1971 (L-28C) スタジオデラックス
1970-1976( L-28A2) スタジオS2
1970-1976 (L-28C2) スタジオデラックス
1976-1989 (L-398) スタジオデラックス
1976-1989 (L-398M) スタジオデラックスII
1976-1989 (L-398A) スタジオデラックスIII

凄い! 半世紀前に登場したL-28Aから外枠デザインが基本的に変わることなく今に至っていました。現行の工業製品でこれほど長い製品寿命を保っている例は他にもあるのでしょうか? 思いつくところではVWビートルがあるけど、とっくにラインオフだしこっちの方が長いんじゃないかなぁ。ざっと調べた範囲では三菱鉛筆のNO9800やトンボ鉛筆の8900が1946年発売でさらに長寿命製品だけど、「機械」に限定すると1958年生産開始のホンダのスーパーカブくらい。他には例が見あたりません。
さらに素晴らしいことにセコニック社ではその取説がDL出来るんです。L-28Aの取説など、もう感涙もの。所有しているL-398も大事にしなきゃって気になりました。