花筏(ハナイカダ)

地元里山の日照りが数日続くと流れが止まるような小さな沢沿いにひっそり自生していました。花が葉の真ん中に付くこのユニークな形態は、どうやら花の付く枝と葉脈が一体化している為のようです。従来はミズキ科ハナイカダ属とされていましたが、最近ではモチノキ目ハナイカダ科と分類される樹高数メートルの落葉低木で、水利の良い森林に分布します。

ハナイカダの実物を前にすると、花(実)を人に、葉を筏に例えた名称に納得させられます。

  • (上)EOS 20D・SIGMA MACRO 50mmF2.8EX・ISO100・1/15sec・F8
  • (下)EOS 20D・SIGMA MACRO 50mmF2.8EX・ISO100・1/30sec・F5