大鷹(オオタカ)

【タカ目タカ科】
 風に乗り、谷戸の上空を飛び抜けていくオオタカと覚しき猛禽のシルエット。


 愛知万博でも話題になりましたが「オオタカの棲む森だからそっとしておくべき」等々、乱開発阻止の錦の御旗として取り上げられることが多い鳥で、実際に法的根拠も持ち合わせた環境指標とされる野鳥なんです。


 その実ここ何年かで都市近郊の上空で見かける機会が増えてきた気もしています。キジバトヒヨドリに代表される多くの鳥たちが都会に適応した結果、それを狩るオオタカも彼らを追って進出してきたのでしょう。
 だからといって開発サイドが強気になるのは筋違い。真の都市適応というなら繁殖も可能でなければならないからです。繁殖に必要とされる森林面積が縮小の一途を辿っていることは明白な事実。ひょっとしてその数を回復しつつあるかもしれない現状を幻に終わらせないためにも、ここから先は「共生」を念頭に置くべき時代のはずです。

  • EOS 20D EF400mmF5.6L USM ISO400 1/2000sec F5.6

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