いささか宇宙人めいた不思議な容貌ですが、三年越しの願いが叶ってようやく地元で出会えたヒレンジャク。冬にやって来る渡り鳥でヤドリギが大好物。彼らの居座るところ、まず間違いなくヤドリギがあるはずです。
さて、この写真だと逆光で不明瞭ですが尾先が赤いのが識別ポイント。というのもレンジャクの仲間にはもう一種のキレンジャクがあり、こちらは尾先や初列風切先端が黄色なんです。
そのキレンジャクが北半球の亜寒帯で広く繁殖しているのに対し、ヒレンジャクの繁殖地はアムール川下流域に限られているそうです。地元に毎冬やって来るのはそのほとんどが少数派のヒレンジャク。多いはずのキレンジャクが当面の憧れとなりそうです。