先島蘇芳の木(サキシマスオウノキ)

 スオウは蘇芳と書くのだそうですが、奄美大島を北限とする熱帯性の常緑高木。その特徴は何と言っても板根(ばんこん)とよばれる板状の根で、古くは船の舵に用いられていたとか。
 写真の樹は西表島の仲間川を河口から船で30分ほど遡ったところにあり、樹齢推定400年、樹高18m、胸高直径109cmとこれだけでも巨木の資格十分。さらに特筆すべきは板根のサイズ。高さが3mを超えその数10枚、板根周囲は35mに達します。

林野庁選定の「森の巨人たち百選」に選ばれただけのことはあり、一種の神々しささえ感じました。